東松戸病院・梨香苑は存続を!コロナから市民の命と暮らし守り、原発ゼロへ全力!

市立病院建替えに対するわが党の基本的な立場

市立病院建替えに対するわが党の基本的な立場

                 2011年10月7日 日本共産党松戸・鎌ケ谷地区委員会
                            日本共産党松戸市議団

1、市立病院建替え問題の背景にある医療制度改悪路線とキッパリ対決します

 本郷谷市政の松戸市立病院建替え構想の根底には、民主党政権が自民党から受け継いだ「税と社保障の一体改革」路線、ベッド数の削減と在院日数の短縮で医療費を削減しようとする医療改悪路線があります。わが党は、この医療改悪路線とキッパリ対決してたたかいます。

松戸市立病院前で、松戸市議団とみわ由美元県議

2、この間の日本共産党の主張と活動

 日本共産党松戸鎌ケ谷地区委員会と日本共産党松戸市議団は、昨年の松戸市議選までに
 ①600床の規模と機能を維持・発展させる
 ②民営化を許さず、2つの公立病院を守りぬく
 ③国・県の財政的支援を強く要求する
などを掲げてきました。

 今年4月、市長の諮問機関から「現地敷地内建替えは困難」という答申が提出されましたが、その後も市長はベッド数削減をともなう現地建替え案に固執しました。わが党は医師会や病院関係者とも懇談を重ね、8月7日のシンポジウム「どうする松戸市立病院建替え」(内容を知らせるチラシ ・ ビデオ【1時間33分】)で、市立病院の果たしている役割と600床規模の重要性が明らかにしました。

 さらに8・7シンポでは、病院の経営問題も、基本的な考え方として、東葛北部医療圏の中核病院として、利益優先の民間病院で果たしえない松戸市立病院の重要な役割を支えるための、法に定められた税金投入(法定内繰り入れ)は必要経費であり、国・県の支援が強く求められること、それ以上の赤字は病院の経営努力であるという方向が支持されました。

 この8月、千葉県病院局は、県立病院が全体として黒字になったと発表しました。それも、法定内繰り入れを前提にしたものであり、さらに医師・看護師を増やして医業収入を増やしたことが要因であるといいます。松戸市立病院では、すでに医師の給与のカットも行い、収支の改善の努力がなされていますが、「赤字」解消の展望は、ベッド数削減や在院日数の短縮などの方向にあるのではなく、医師・看護師を増やして住民の医療ニーズに応える方向にこそあります。

 その後、議会内外の声に押され、市長はベッド数削減の現地建替え案を撤回するにいたり、市議会では、運動公園、千駄堀、高塚新田(現東松戸病院敷地内)、紙敷区画整理地の4つの立地に、松戸市立病院と東松戸病院を建替える様々な構想案のうち、市は市立病院を千駄堀に、東松戸病院を上本郷に移転する構想案を推奨し、その可否が論議されてきました。

3、わが党の基本的な立場

 これらに対するわが党の立場は、これまでの①~③に加え、④両病院の現地あるいは周辺に公立病院が残ること、⑤将来の建替えを見通して充分な敷地の広さを確保できること、などの観点を加え、なるべく早く、安く、住民合意で建替えを、という立場で議会論戦を行ってきました。また、8・7シンポで医師会から提起された、医師などの病院スタッフが誇りと希望をもって働ける建替え案をという立場も、医師・看護師の確保という点から重要であると考えています。

 以上の観点から現在あげられている、市立病院の移転先について、次のように考えます。

①運動公園案は法律上の制限(野球場の代替地の確保と新野球場の建設が必要)、費用、開業までの期間のいずれも問題があり実現の可能性は低い。

②千駄堀案は現市立病院に近くて移転しやすく、市の中心部に位置し、病院関係者も支持しているが、地質改善や遺跡発見でさらに時間がかかるかもしれない不確実性がある。

③紙敷案は早いという点はあるが、費用が高いのに敷地が狭く、将来の建替えだけでなく、医療技術の発展や医療ニーズの変化に対応した建て増しや改築がむずかしく、第3次救急病院が市の端近くになるという点もある。

④高塚新田(現東松戸病院敷地内)案は、用地取得費用がないため安いが、第3次救急病院が市の一番端となる弱点がある。

4、現時点での到達点

 結論的に、千駄堀がもっとも最適と考えます。上記の評価に加え、小児科をはじめ現市立病院の患者と家族が、現市立病院周辺に居住していることが少なくないこと、看護学校などの付帯施設の移転建替えが不要であること、なども考慮できます。

 市の「構想案」はすべて東松戸病院の建替えとセットですが、本来切り離して市立病院の建替えを検討すべきです。市立病院の建替えのいかんにかかわらず、東松戸病院・梨香苑を現地で守り発展させることが絶対に必要です。

 千駄堀の調査で、もし重要な遺跡が発見され、病院建設が不可能となった場合は、その時点で次善の策を検討します。

 新松戸市立病院の立地にかかわらず、高齢化などを考慮すれば、各地から両病院に向かう市営の循環バスが必要となります。また、ベッド数の削減と在院期間短縮の「超急性期病院」構想を許さないたたかいも引き続き必要となります。今後、わが党は、医療関係者、住民、患者・利用者の意見をさらによく聞き、全体的合意が形成されるように奮闘するものです。

以上

 2014年6月の松戸市長選で前市長は千駄堀移転建て替え計画を攻撃していますが、前市長の紙敷移転案は250億円でした。前市長が財政問題で千駄堀計画を攻撃する資格はありません。(2014年6月9日 日本共産党松戸・鎌ケ谷地区委員会)

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